kuroneko's blog

とりとめもなく気づいたことを書いていく

Amazonガチャについて考えてみた

 2月5日に書き溜めておいて、後で投稿しようと思ったらサービスが停止していた。。。思った以上に早かったな。。。発想自体は、だれかやってもおかしくないような気もする。結構ニッチな需要はあったんじゃないかと思う。本とか、特定のカテゴリで、Amazonの名前を外せば、それなりに可能性もあったんじゃ?と思わなくもない。(Amazonガチャシミュレーターみたいなものを誰か作ったみたいw自分も同じ発想をしたわw)

 

以下2月5日に考えたことなので、サービス停止となってしまった状況と合っていないが直すのが面倒なのでこのまま投稿。

 正直、名前が紛らわしいし、アウトだなと思った。Amazon公式だと思うよね、これ。今はHPに書いてあるけど、公式でもないし、了解もとってないってあたりが(勝手にサービス名としては利用できると言い張っているだけに過ぎない)、ほんとに大学生!?って思わざるをえない。当人達は想像を絶するほど取り上げられてしまった、といったところかもしれない。

 1回は試しにやってみる人はいるかもしれない(あくまで話題作りなんじゃないか?)。ただ、2ヶ月以上毎月5000円払う人がどのくらいいるのかが疑問。ワクワク感の価値は!?といったところ。このサービス、5000円払っても、価格面では実際の価格よりオトクに買えるわけではない(しかもそのうちの500円は事務手数料と運営費などに利用されるため、実質4500〜4600円になる)「ガチャ」というソーシャルゲームの言葉を利用している割に、金銭的なお得感は全くない点が気になる。ソーシャルゲームにおけるガチャは、お値段以上の価値(レア度)がたまに出る(まぁ、電子媒体にそれだけの価値があるかは人によるが、1ヶ月に10万とか課金するようなユーザもたくさんいるわけで、収集や優位感といったところで価値はあるのであろう)のに対し、これは「ガチャ」といえるのであろうか。ガチャとは月に1回送られてきたらいいものでもなかろう。一回500円程度にして、100円ぐらいのものから1万円ぐらいのものが送られてくる(配送料は考えないことにする)、ってサービスのほうがガチャっぽいが、それは何かにひっかかりそうな気もする。

 ミステリーツアーといったところが近いのかもしれない。どこに行くのかわからないところがワクワク感といったところに通じている。それなりにニッチなユーザを獲得できる可能性はあるかもしれない。しかし、辞書からランダムに選んだ4500円分のお買い物が5000円で買えてお得だ!と思わせる何かにつながるかどうか非常に疑問だ。自分が決して検索することも無いだろう物品に出会うことに感謝出来る人がどの程度いるのか。だれかがチョイスしたおすすめ品のほうがいいのではないか?と思ってしまう。

 例えば、ペット禁止のマンションに住んでいる人の家に「サイエンスダイエット アダルト 小粒 成犬用 8kg  ¥4300」が送られてくる可能性もある。説明の通り、完全に辞書でランダムだとすると、いくつかの商品が混ざって送られて来る時にも、例えばカテゴリーが統一されているとか、便利商品を集めてみました、とかいったことは全く無さそうなので、

 ・車の洗浄液
 ・ジグソーパズル
 ・何かのゲームソフト
 ・水2L*10本

って組み合わせもありうるわけで(金額は全く考慮していないが)、これに面白さを見いだせる人がどのくらいいるかであろうか。

 

このサービスは結構リスクが高い。
 ・返品のリスク
 ・ユーザの離脱のリスク
 ・Amazonから弾かれるリスク

【返品のリスク】
Amazonは返品には応じない品もあるわけで、返品された場合にどう対応するか。返品された品を確保しておくスペースも必要である。
・別のユーザへ送る
  →サービスのコンセプトとしては間違っていないかもしれないが
   さすがにユーザは許さないだろうし、システムで全自動でやってしまおう
   という仕組みだと思うので、それができないとなると採算が取れない。
・返品されたものを福袋的にまとめ直して売る
  →採算が(ry
・返品に応じてもらえない品はブラックリスト化する
  →そのシステムを作りこむのか?

【ユーザの離脱のリスク】
  継続してくれないと困るわけである。ただ、このサービスって、ユーザ間のコミュニケーションの場が無いように見えるので、1月で十分だと思わせたら負けである。正直、この離脱を防ぎ拡大する手立てが思いつかない。1回5000円ではなく、毎月5000円である点、金額的には5000円を超えるわけではない無い点、その辺りが障害になりそうである。

【Amazonから弾かれるのリスク】
もし、返品をAmazonに返品できたと仮定しても、アカウントを停止させられないか?そもそも商標上使えない?(まぁ、アカウントがどういった形で作成されるか不明だが)
・規約で返品不可にする
  →法律上難しい気がする。
・商標を使えるようにAmazonに交渉する
  →まず難しい?
  →使えたとしてもお金がかかって成り立たない?
・Amazonって名前をやめる
  →商標上、まず使えないだろうし、なんで使ったんだろう。。。

 

 唯一の救いは、ニュースでいっぱい宣伝(悪い意味も含めて)してもらったことだろうか。こんだけ取り上げてもらうベンチャーも珍しいのでは?
ベンチャーはこうやっていろんなこと考えてみて、実際にやってみようとした実行力は見習うところがあるんじゃないかと思う。今回のサービスは個人的には成功しないと思うが、もっとこういったなんか楽しいことしてやろう、ってベンチャーがたくさん出てきたほうが、未来としては結果として明るいんじゃないかと思う今日でした。